あなたは試合後のインタビューで、ゴールを決めた選手がこんなコメントをしているのを聞いたことがありませんか?
「〇〇選手が完璧なボールを出してくれたので、僕はボールにさわるだけでした。」
このとき、
(あそこでフリーでもらったら私でもゴールできるわよ〜)
(アイツ、最後にさわっただけじゃん!!)
そんな風に思っているそこのあなた。
それは間違いです!
私だったらまったく同じシチュエーションでも、ボールにさわれてもいないし、そもそも、パスすら出してもらえない・・(-_-b
なぜ、あの選手はさわるだけでゴールを決めることができたのか!?
その秘密が『オフ ザ ボールの動き』に隠されているのです!
視点を変えれば、今までまったく気づかなかった1シーンが見えてくる・・。
それでは、『オフ ザ ボールの動き』を見ていきましょう。
『オン・ザ・ボール』と『オフ・ザ・ボール』
並べてみると、なんとなく雰囲気でわかりますね。
ドリブルだったり、パスだったり、シュートだったり・・。ゴールキーパーならパンチングやキャッチングも。
『オン・ザ・ボール(on the ball)』とは、ボールを扱ってプレーしているときのことを指しています。
反対に、ボールに関わっていないときのプレーのことを『オフ・ザ・ボール(off the ball)』と呼んでいます。
1人のサッカー選手が1試合でボールを触っている時間は90分のうち2〜3分と言われています。
このことからもわかるように、サッカー選手のプレーって、ほとんど『オフ・ザ・ボール』なんですね!
『オフ・ザ・ボール』とは相手との<駆け引き>
駆け引き(かけひき)【意味:交渉や会議の席で、自分が有利になるように話を進めること。思恋愛においては、気になる異性を振り向かせるために行うこと。】
サッカーの試合においては、
- 自分がシュートを打つために有利になるように動く
- 自分にパスを出してくれるように(パッサーを振り向かせるために♡)動く
- 味方のスペースを作り出すために(マークしてくる相手の気を引くために☆)動く
まさに、『オフ・ザ・ボール』= 駆け引き ですね!!
この"駆け引き"に勝つことが、ボールにさわる、ボールをもらう(パスを出してもらう)ために必要なことなんです!
冒頭で書いた「私がボールにさわれない」のは、プロのサッカー選手と、この駆け引きをしても勝てるはずがないから・・。
川崎フロンターレの名パッサーである中村憲剛選手は、パスを出そうと顔をあげた瞬間に、味方の選手が"駆け引き"に勝っていないとパスは出さないそうです。
素人のわたし達が「パスすら出してもらえない」のも、当然ですね・・。
『オフ・ザ・ボール』の動き
前述のように、90分のうち2〜3分しかボールに触れていないため、試合中のサッカー選手はほとんど『オフ・ザ・ボール』の状態です。
いろんな状況で、いろんな『オフ・ザ・ボールの動き』があり、全てのシチュエーションを覚えようとすると、もう、頭がぐちゃぐちゃになりそう・・。
なので、わたし達初心者は、わかりやすい、ゴールシーンに直結するような『オフ・ザ・ボールの動き』を楽しみましょう☆
守備をするとき、ディフェンダーはボールと自分がマークする相手の2つを同時に見ていないといけません。
ですが、プロの選手でも、パスが出された瞬間など、つい、ボールに集中してしまう瞬間があります。
この隙に、攻撃チーム(青のチーム)の選手がディフェンダー(赤のチーム)の背後に回り込むと、相手の視野から消えることができ、フリーな状態になれるのです!
ディフェンスラインを高く設定している攻撃的なチームであれば、<ディフェンスラインの裏>と呼ばれる広大なスペースがあります。
ここにうまく侵入できれば、得点のチャンスがぐんっと高まります☆
サイドから真ん中とか、その逆とか、ピッチを斜め方向に走る動きのこと。
斜めに走ることで、ディフェンダーが相手フォワードの選手のマークについていくのか、それとも隣のディフェンダーに任せるのかなど、ディフェンスラインの選手達を混乱させることができます!
『オフ・ザ・ボール』の動きを見る!
ここまで、『オフ・ザ・ボールの動き』について書いてきました。
ですが、ボールばかり追いかけていては、この動きを見ることはできません。
そのために、少し視点を変えて、視野を広げてサッカーを見てみましょう。
視野を広げるコツは、こちらの記事<【サッカーの見方のコツ】初心者必見!!視点を変えて観戦力アップ☆>で解説していますのでよかったら読んでみてください。
『オフ・ザ・ボール』の動きに注目すると、今までまったく気づかなかった、フォワードの選手の動きの大切さに気づくはず。
そのうち、今まで見えていなかった「裏に抜けた!」「背後をとった!」瞬間を目撃することになるでしょう☆
この快感を、ぜひ、あなたも体験してください!!
コメント