オフサイドは攻撃チームの反則
まずは『オフサイド』の復習から。
『オフサイド』とは、
- 味方からパスが出された瞬間にオフサイドポジションにいる攻撃側の選手が・・、
- シュートやパスなどボールに触れたり、相手選手を邪魔したりするなどプレーに関わった場合
でしたね!
要するに攻撃側の選手が犯してしまう反則のことです。
詳しくはこちらの記事<【簡単】オフサイドとは?を図で解説。女子も初心者もすぐにわかる!>で解説していますのでよかったら読んでみてください。
ディフェンスラインが仕掛けるトラップ<罠>
trap(トラップ)【意味:罠】
『オフサイドトラップ』は、その名のとおり<罠>。守備側のチームが仕掛けるトラップなんです!!
通常、下の図のとおり、守備側のチーム(図では赤のチーム)のゴールキーパー(GK)を除いた、いちばん後ろの選手たち(最終ライン,ディフェンスライン)は、相手チームが攻撃をするために前にパスを出そうとしている時は、ラインを下げて守備を固めます。
逆に、相手チームが攻めきれずにバックパスをした時は、下の図のとおり、透かさず、サッとラインを上げて、相手チームの選手たちをゴールから遠ざけようとします。
これが、守備の原則【=鉄則】です!
ですが、、、
『オフサイドトラップ』は、この原則を逆手にとって、相手の選手を罠にはめるという高度なディフェンスのテクニックなのです☆
オフサイドトラップの仕組み
それでは、『オフサイドトラップ』の仕組みを見ていきましょう!
まず、下の図では、攻撃側の選手(図では青のチーム)が最前線の選手にパスを出そうとしています。
この時、攻撃側の最前線の選手もゴールに向かって走ろうとしています。当然、最前線の選手は、守備の原則に従って、守備側(図では赤のチーム)のディフェンスラインも下がってくるものと思っています。
しかし!!
逆にこの時、守備側のディフェンスラインは、守備の鉄則を破り、ラインを上げてしまうのです。
するとどうでしょう!
攻撃側の最前線の選手は、1人だけ逆方向に向かって走ることとなってしまうのです。
この時、攻撃側の最前線の選手は、「よし!抜けたぞ!チャンスだ!」と思っていることでしょう!
でも実際は、1人取り残されたようにオフサイドポジションでボールを受けてしまっていて、オフサイドの反則を取られてしまうのです!
これがディフェンスラインが仕掛けた<罠>に捕らえられた瞬間であり、『オフサイドトラップ』が成功した瞬間なのです☆
オフサイドトラップはハイリスク・ハイリターン!
『オフサイドトラップ』が成功すると、そこでプレーが止まるので、相手の攻撃を一度終わらせることができます。
しかも、守備側のフリーキックで再開となるので、ボールを相手から奪うこともできるのです。
他にもこんなメリットがあります!
- ボールを追いかけなくていいので、無駄に体力を消耗しない。
- 次も仕掛けてくるかも?と思わせることで、相手チームの判断に迷いが生じる。
しかし、守備側のディフェンスラインのタイミングがずれて失敗すると、当然、攻撃側の最前線の選手はGKと1対1の状況となり、かなりやばい状況を作られてしまいます。
ハイリスク覚悟で<罠>を仕掛けるので、ここぞ!という時にチャレンジする高等テクニックですね。
次の試合、あなたの応援するチームは、罠を仕掛ける方!?それとも仕掛けられる方!?
どちらにしても、そこを見ているあなたのサッカー観戦レベルは、すでに3ランクくらいアップしています☆
コメント